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  • 豆知識

2021/03/09

新型コロナワクチンの治験とバイト 

コロナ禍時代の高額バイト

全世界で流行している新型コロナウイルス(COVID-19)。最近では変異種の出現で、再び世界中が恐々としています。
日本では、2月から医療従事者等の方々へのワクチン接種が行われていますが、全国民に行き渡るまでには、まだ時間はかかりそうです。
感染者抑制を目指した首都圏の緊急事態宣言も延長されています(3月5日時点)。

3月は例年、卒業式や謝恩会で賑わう季節ですが、卒業式典の中止や参加親族は一人だけ、卒業生のみ出席、などの話題が飛び交っています。
新型コロナウイルス蔓延のこの1年、学校自体もオンライン授業導入や人数制限をしての対面授業などと工夫を凝らしていますが、通常に戻るのは簡単ではなさそうです。学生にとっても、自粛を余儀なくされたり、予定していたアルバイトが無くなったり…と私生活にもしわ寄せが来ています。
学生の皆さん、現状打開策の一つとして、長い休みや、リモート講義の実施などでできた空き時間を有効利用してみませんか?

治験参加という「高額バイト」

「治験」とは、製薬会社や研究機関が新しいくすりを国(厚生労働省)に承認してもらうために、「人を対象として」行う試験(臨床試験)のことです。
治験は正確に言えばアルバイトではありません。自分の意思で参加するボランティアという位置づけですが、協力金(負担軽減費)の名目で高額の報酬を受け取ることができます。
負担軽減費とは、治験期間中、通院や入院、検査のために時間をさいたり、交通費がかかったり、日常の行動に我慢が必要だったりすることの負担に対して支払われる対価です。

治験には通院タイプと入院タイプがあり、協力金は1日7,000円から10,000円が相場です。
たとえば入院タイプの治験なら、協力金は1週間で10万円を超える場合もあり、さらに衣食住が付いて、自由時間もある、そこでしっかり勉強をすることはもちろん、ゲームや読書に浸ることもできる…と、魅力の内容になっています。

新型コロナワクチンの治験は目白押し

欧米から遅れること2カ月あまり、新型コロナワクチンは2月17日から、医療従事者向け先行接種と併せて、接種後の健康状況調査を行う対象となっている、国立病院機構・地域医療機能推進機構・労働者健康安全機構(労災病院)の病院で接種が始まりました。
一般の医療従事者の接種は、3月上旬から順次進められています。ワクチンは3月から5月にかけて段階的に供給され、接種が進められる見込みです。

日本政府はファイザーのほか、米モデルナからmRNAワクチン5000万回分(2500万人分)、英アストラゼネカからウイルスベクターワクチン1億2000万回分(6000万人分)の供給を受ける契約を結んでいます。
これらのワクチンは全て「治験」が実施されており、海外における治験状況を見ると、アメリカ食品医薬品局(FDA)が公表している資料では、「18歳から85歳の約4万4000人を対象にした臨床試験(治験)の結果・・」とあります。
今回のCOVID-19のように、感染率が低かったり、感染しても発症しないケースがあったりする感染症の場合は、数万例の治験者を対象にする大規模な治験を組むことは珍しくありません。

一方、現時点で出遅れた感があるものの、日本でも数多くの企業や研究機関がワクチンの開発や生産体制の整備に取り組んでいます。
大阪大発アンジェスは、現在500人を対象とした治験の第2段階(フェーズ2)を行っていて、6月頃には結果を発表するとしています。
ヤンセンファーマや塩野義製薬も初期の臨床試験を実施中であり、KMバイオロジクスや第一三共、IDファーマも、早急に治験を開始する予定です。新型コロナワクチンにおける治験・第3段階(フェーズ3)では、かつてない規模の治験モニターを募ることは明らかです。
新しいワクチンを早期に試すことができる、また社会貢献の役割を果たすことができる、さらには高額な協力費が受け取れる「治験バイト」にぜひ注目してください。

治験についての詳しい情報は公的サイトで公表されている情報もご確認ください。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/fukyu.html