治験バイトは2タイプ、3ステージから選ぶ | 治験バイト募集の治験バンク
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2021/03/17

治験バイトは2タイプ、3ステージから選ぶ

治験が高額バイトと言われる理由

新型コロナウイルスの感染拡大や新型コロナワクチンの接種といったニュースによって「治験」という言葉が一般的になってきました。
また「治験バイト」というジャンルも広く知られるようになりました。治験バイトは、コロナ禍によってアルバイトが縮小・中止になり、困窮している学生にとって、短期で高額の報酬(※)が得られる、非常にありがたい存在となっています。

治験バイトには高額の報酬で生活に余裕ができることのほか、次のようなメリットもあります。

  • 病気で苦しむ方々の治療方法や新薬の開発に貢献できる(社会貢献)
  • 案件によっては、疾患のある人が最新の治療法を試すことができる
  • 治験の事前審査において、一般的な健診より詳しい内容の検査が受けられる

治験で支払われる報酬は、正確には負担軽減費といいます。

治験は、本来アルバイトではなく自分の意思で参加する有償ボランティアです。治験期間中、通院や入院、検査のために時間をさいたり、交通費がかかったり、日常の行動に我慢が必要だったりすることの負担に対して協力金の名目で負担軽減費が支払われます。

通院治験と入院治験、2つのタイプ

治験には通院タイプと入院タイプがあり、どちらも基本的にはくすりの候補を使って効果や体調の変化、副作用の有無などを調べていきます。検査ではほとんどの場合に採血を行いますが、治験の内容によってその頻度は異なります。
治験バイトには高額の協力金(負担軽減費)が支払われますが、実は、治験の内容(どんなくすりか?など)には全く関係なく、「通院タイプか、入院タイプか。時間や生活行動の制限、拘束、交通費などの負担の大きさ」などで金額が変わります。

通院タイプの治験バイト

治験バイトには、4〜5時間程度の日帰りで済むものがたくさんあります。通院タイプの協力金は1回7千円〜1万円程度。入院治験に比べて低くなりますが、自宅から通えるため、いつもの生活スタイルを変えることなく気楽に参加できます。

入院タイプの治験バイト

試験休みや、春・夏・冬の長期休暇を利用してしっかり稼ぎたいなら入院タイプです。入院タイプは、数日の場合から1カ月近くかかる案件もあり、病院や医療施設に入院して集団生活を送ります。
くすりの効果や副作用などを検査・証明するためにも規則正しい生活が不可欠で、起床時間、食事時間、就寝時間も厳格に決められており、期間中は基本的に病院の外には出られません。
こうした制限に従って長期間入院するため協力金も多く支払われます。およその相場が1泊1〜2万円のため、1カ月入院した場合は30〜60万円になることも。規則正しい暮らしや集団生活が苦にならない人なら、試してみる価値はあります。

治験には3つのステージがある

健康な人はもちろん、持病があっても、治験の3つの段階に合わせて治験モニターになることができます。

第Ⅰ相臨床試験(フェーズ1)

少数の健康な人を対象にして行います

可能な限り一般的な条件・環境であることを重視するため、「健康な人」を対象にして、「くすりの候補」の投与量をごく少量から少しずつ増やしていき、安全性について調べます。
また、血液や尿などの中に存在する「くすりの候補」の量を測ることにより、どのくらいの速さで体内に吸収され、どのくらいの時間で体外に排泄されるのかなどを調べます。
健康な人を対象にするのは「くすり以外の要素」で影響されないようにするためです。たとえば、疾患があって他の病気のくすりを飲んでいる人が治験で副作用が起きた場合、服用しているくすりと治験薬の飲み合わせが悪いのか、それとも全ての人に起こりうる副作用なのかが判定しづらくなります。
第Ⅰ相試験では、実際に使用されるくすりの量に比べて、わずかの量で試験をしますが、採血量が多いのが特徴です。

第Ⅱ相臨床試験(フェーズ2)

少数の患者さんを対象にして行います

第Ⅱ相試験からは、治験薬を必要とする比較的少人数の「患者さん」を対象にします。今あるくすりより「どれだけ効果が優れているか」を調べるものです。
「有効性・安全性・使用方法」を調べるために、用法と用量、どのタイミングで服用すると一番効果的か、副作用が一番少ない方法はどれかなどを調べていきます。その際プラセボ(※)を加えて実施することが一般的です。

※プラセボとは 有効成分を含まない(治療効果のない偽薬)くすりのことです。有効成分が入っていなくても「くすりを飲んだ」と思うだけで心理的作用が働き、効果を表すことがあります。これを「プラセボ効果」と言います。
効果が科学的なものか、心理的なものかを実証するためにプラセボが使われます。

第Ⅲ相臨床試験(フェーズ3)

多数の患者さんを3つのグループに分けて行います

第1相、第Ⅱ相のデータをもとに、既存のくすりよりもどれだけ効果が優れているかを「多数の患者さん」を対象に調べます。
主に、治験薬・対照薬・プラセボの3グループで実施します。対照薬グループは治験薬と同じような効能を持つ他のくすりと比べてどれだけ優れているかを調べます。プラセボは、効果が全く入っていない薬を飲むグループと、治験薬のグループを比べることで確実な効果の違いを見ます。
治験が公平に行われるように、グループ分けはくじを引くような方法で決め(「無作為化割り付け」と呼ばれます)、さらに、治験を行う医師や患者さんのいずれにも、どの処置が割り付けられているのかが分からないようにする方法(「二重盲検法」と呼ばれます)がとられます。どの処置も同時期に試験を行います。

自分に合った治験バイトを

治験にはさまざまな種類があります。新薬のほか、ジェネリックの医薬品であったり、医薬品以外の健康食品や化粧品であったり、トクホ製品の治験もあります。

  • 新薬(新有効成分、海外承認済み薬品)
  • ジェネリック医薬品(後発医薬品)
  • 特定保健用食品
  • 健康食品、化粧品、その他モニター

治験内容の難易度に関係なく負担軽減費は支払われるため、ご自分に合ったものを見つけて、しっかり報酬をいただきましょう。ぜひ、当サイトで治験募集の案件をチェックしてみてください。

治験についての詳しい情報は公的サイトで公表されている情報もご確認ください。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/fukyu.html